CSVファイルのゼロ落ち問題
すでにご存知の方も多いと思いますが、セルの先頭にゼロが入っている(ex. 0100)エクセルで編集したものをデータアップロードなどの目的でCSVファイルで保存、保存したファイルを開き直すと、先頭のゼロが消えます。(ex. 0100 → 100)
アップロード先のWebサイトやソフト側で、ゼロ落ちを予め想定されている仕様であれば、そのままアップロードできたりしますが、だいたいのアップロード先ではゼロ落ちしたCSVでは受け付けてくれません。
要するに、一度閉じてしまったCSVファイルを開いてアップロードするには、このゼロ落ち問題をなんとかしなければならないわけです。
CSVファイルのゼロ落ちの対処(エクセル上での作業)
まずはその対処法について、いきなりWinActorのシナリオ上で解説するのではなく、
エクセル上での作業の流れを把握したあとに、シナリオに落とし込んでいきたいと思います。
ゼロ落ちしてしまったCSVファイルを開きましょう。
エクセルの「ホーム」→「数値」と進み、デフォルトで「標準」となっている箇所を、一番下にある「その他の表示形式」を選択します。
するとこのようなウィザード画面が出てきますので、
こちらも一番下、「ユーザー定義」を選び、右側の「種類」の箇所を、希望の桁数(8桁なら「00000000」と入力)を入力していきます。
入力したら「OK」ボタンを押したら完了です。
そうすると、先程ゼロ落ちした箇所が元通り、先頭のゼロを含めた桁数に戻っているのが確認できます。
エミュレーションと画像マッチングで再現
さて、今度はこれをWinActorのシナリオで表現していきます。
使うノードはタイトルのとおり、エミュレーションと画像マッチングになります。
画像マッチングは主にボタンをクリックしたり入力枠にマウスを合わせる用、エミュレーションは先ほどのウィザード画面「セルの書式設定」をショートカットで呼び起こしたり(Ctrl+1)、ゼロを入力する用で使っています。
実際のエミュレーション例がこちら。
どうしてわざわざエミュレーションで設定するのか、あるいはもっとスマートなやり方ないの?と思われた方が多いと思いますが、個人的にはこのエミュレーションを使ったやり方が早くて正確だと感じています。
エミュレーションは設定も簡単で、その他のノードのような複雑な設定も必要なく、まして変数も必要ないので、直感的に設定することができます。
そういうことも踏まえて、エクセルを操作するときには、基本的にはエミュレーションでの操作設定をおすすめしています。
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