すでに何度か触れている「対象のアクティブ化に失敗しました。」に関する情報や体験談による対処法ですが、
こちらの記事では、対象のアクティブ化に失敗する大きな原因として、画像マッチングの多様によるキャッシュの蓄積が原因ではないかという指摘をさせていただきました。
このケースの対処法としては、記事内で触れてあるとおり、ウィンドウ識別クリアのノードをエラーが出るノードの前に置くことで、エラーが解消されることがあると紹介しました。
ただ、もしこの方法でも対象のエラーが発生したときの対処法について深堀していきます。
「エラー情報クリア」を使う
今回紹介したいノードは「エラー情報クリア」というノードです。
その名の通りエラーが出たら出てくるポップアップを、クリアするというノードになります。
皆さんも一度は見かけたことがあるであろうこちらのエラーポップアップをクリアしてくれます。
なぜこのエラー情報クリアのノードを使用するかというと、一度エラーが出たあとに、改めて手動でシナリオの再生・実行ボタンをクリックして再開すると、今度はエラーが出ないということが多々あるからです。
この現象は実際に僕も体験済みで、例えばブラウザのログイン画面で対象のアクティブ化に失敗したとあと、なんとなく再生・実行ボタンを押すと、エラーがまるで無かったかのようにシナリオが順調に進んでいく。
つまり、何らかの原因で対象のアクティブ化に失敗したものの、エラー情報をクリアしてもう一度実行すれば、シナリオを自動的に再開できるため、エラー情報クリアのノードを使用します。
「エラー情報クリア」の使い方
では実際の使い方や実際どのようにエラー情報クリアのノードを配置するかについて紹介したいと思います。
前半がIEブラウザの起動、後半がログインの行程となっているシナリオです。
下から2番目にエラー情報クリアのノードを置き、その前後に同じ画像マッチングを配置しています。
このように挟み込むようにエラー情報クリアを配置することによって、
「1回目の画像マッチングで対象のアクティブ化に失敗したときは、エラー情報をクリアして、もう1回画像マッチングを試す」
ご言語化するとこのようなシナリオで WinActor を動かすことができます。
ちなみにエラー情報クリア自体の内容は特に設定する項目がないので、ノードを入れるだけで大丈夫です。
対象のアクティブ化に失敗したときの1つの方法として参考になれば幸いです。
対象のアクティブ化エラーを解消する方法は、その他にも指定時間待機などが挙げられますので、具体的な方法については別記事にてまとめていますので、エラー情報クリアではエラー解消ができなかったという方はこちらを参照いただければと思います。